『愚行の世界史 ~トロイアからヴェトナムまで~』

最近読んだ本シリーズ第二弾。

前回ご紹介した『銃・病原菌・鉄』に比べるとかなり読み難い本なのでお勧めはしませんが、内容には考えさせられるものがありました。

この本は、人類の歴史の中で繰り返されて来た「愚行」、特に各国の政府が何故に国益に反する政策を追求してしまうのか、を解明しようというものです。但し、「後世の観点から見て国益に反するのではなく、当時の観点から見ても国益に反すると認められること」、「実行可能な選択肢が残されていること」、「その政策が統治者個人の政策ではなく、統治者グループ全体の政策であること」、という条件を設けています。これらの条件を満たしていなければ、この先に愚行を繰り返さないための教訓となり得ないからです。

本の中では、次の4つの事例に関して詳しく考察が加えられて行きます;

・トロイア人は、何故に木馬を城壁内に引き入れてしまったのか?
・ルネサンス時代の法王たちは、何故にプロテスタントの分離を招いてしまったのか?
・大英帝国は、何故にアメリカを独立に追い込んでしまったのか?
・アメリカは、何故にヴェトナム戦争の泥沼にはまってしまったのか?

会社に話を置き替えてみると、経営陣が過去のミスを繰り返さないためにはどうしたら良いのか、という命題に対する良き教訓を与えてくれます。特に、ルネサンス時代の法王たちが犯した下記のミスは、常に自らの行動を戒める行動原理となりそうです;

① 不満を持つ教区民たちの声に耳を貸さなかった。(→社内の不満や問題点を謙虚に聞こう!)
② 私益の増加を第一に考えた。(→社員の利益を第一に考えよう!)
③ 不可侵の地位にあるという幻想を抱いた。(→社長の地位に胡坐をかかないようにしよう!)

「そうだ、そうだ!」という皆さんの声が聞こえてきそうですね(笑)。

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